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日常に潜むプライバシーの危険

イメージ つぶやき

この数十年の歴史を振り返ると、実に多くの大企業や銀行などの重要な機関から、情報が漏洩しています。

クレジットカードなどの個人の持ち物から、ネットの時代へと時代は移り、ネット上のフィッシング詐欺と個人個人の注意も大事ですが、企業のセキュリティも海外製の物を主力として使っていること自体が、大きな問題とも言えます。

何故漏洩が起きるのか?

情報漏洩が起きる原因にはどういったことが考えられるのか?
私が思うに、人為的、システム的、利用者側の大きく3つの問題が原因と考えます。

人為的要因

これは過去にも何度もニュースにもなっています。

その会社に勤める従業員が金稼ぎなどの目的で社内から情報を持ち出すケースです。
かつてはフロッピーディスクやハードディスク、その後は持ち出し用のPC端末やフラッシュメモリー、近年ではクラウド上から持ち出すということもありました。

ただ、これらの事は社内の環境が緩かったり、従業員の人間性、更にはブラック企業であれば仕返しみたいなこともあるのかも知れません。

とは言え、日本人は自らが律する性質があるため、数としては少ないと思います。

システム的要因

実はこれが一番多いように思います。

システムを入れ替えるタイミング、システム構築時のデバッグが足りない等、外注の企業も絡んでくることにもなります。

企業自体のセキュリティ意識の甘さが露呈する瞬間ですね。

しかし精密機器もエラーは起こすものです。
逆に人為的要因のような意図的なエラーでないことも多々あり、予測が難しいと言えます。

もちろん、大企業などサイバー攻撃によるハッキング等の漏洩も考えられますが、これについては大企業や利権に喧嘩を売った企業ということになるでしょう。

利用者による要因

上記2つについては、サービスを提供する側に問題がありました。

もう一つ利用者自身による漏洩問題があります。

もちろん、セキュリティーが甘すぎる人は論外となりますが、巧妙に漏えいに導くようなフィッシング詐欺や、規約の変更といった、無意識に同意してしまっているケースもあるのではないでしょうか。

以前、Amazonのプライム会費が500円に上がった際も、自分自身が認めてもいないのに勝手に変わっているわけです。

正直、規約云々というのはあまりに酷な話で、納得いかない部分もありますが、後々会費を変更することも小さく、細かく、わかりづらく記載してあれば、それが通ってしまうのは、法の抜け道とも言えるのではないでしょうか。

ということで今回の事例を紹介します。
うっかり同意してしまう可能性のある事例です。

今回の事例

銀行アプリでポップアップで個人情報の取扱規約が変更された旨のメッセージが出てきた。

この内容をよく見たら、個人情報の取り扱いの規約が選択肢として緩く(?)なる内容が書かれていました。

しかし、ほとんどのケースでそのまま同意してしまうのではないでしょうか。

実際、他のアプリやこれまではほとんどよく見ずに同意していました。
ただ、今回はたまたま気になってたまにはよく見てみようと思ったら、個人情報に関する規約変更で、しかも、一見選択肢がなく同意をタップするしか無いように見えるのですが、よく見てみると実は選択せずに閉じて、いつも通り使うことができるわけです。

非常にわかりづらく、注意深く見ないと同意するしか無いように見えるのがミソです。
実に巧妙になっています。

最近、マイナンバーカードの規約が危険であることを情報として得ていたことと、銀行アプリであったことから、油断するとマイナンバーカードと紐付けされてしまうという想いから、念入りに見た経緯があります。

対策方法

今回はたまたま良く見る選択ができたのですが、いつもこの通りに行くかは自信はありません。

時間に余裕がある時は、なるべく読むようにすることと、個人情報に関する規約へのあった場合に限定して注意するというのもありかもしれません。

いずれにしましても、いつ何時、アプリのアップデート時などに何かに同意するという行為に対して、一旦立ち止まれる要に、意識を変えていくことが大事です。

もしくは、同意するようなメッセージがでた場合で、画面上でよく見て回避する方法がある場合は、内容を問わず、同意しないという選択を徹底するというのも、良い対策になりそうです。

稀に同意した方が良い場合もあると思いますが、規約の変更は、サービスを提供する側が、見直して不利にならないように訂正するケースが多いと思われるため、同意を回避するように習慣づけていくのが私個人的には良い方法と考えています。

日常の罠とは?

情報漏洩や規約の変更など、自身にとって、それまでより不利な条件になるケースが多いのが大半です。

日本人の精神的な文化とは違い、フローバル化や便利になることで、人間本来の感覚を失っていくことには危機感を感じます。

無料のサービスや便利になることだけを求めていくと、いつかAIやVRの世界に飲み込まれてしまうかもしれません。

便利は危険と頭に入れて行動していきたいものです。

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